2022年10月から施行された産後パパ育休。
我が家は2023年1月に娘が生まれ、この制度を利用しました。
産後パパ育休ってどんな制度?
メリット・デメリットは?
実質手取りの10割給付金がもらえる?
などなど実体験をもとに赤裸々に語ってみました!
制度の説明はいいから体験談知りたいよーって方は
目次の「産後パパ育休とってみた」まで飛んでください!
産後パパ育休とは

産後パパ育休とは
・産後8週間以内に4週間(28日)を限度として2回に分けて取得できる休業で、1歳までの育児休業とは別に取得できる制度です。
男性の育児休業取得促進のため、取得ニーズが高い子の出生直後の時期(子の出生後8週間以内)に、これまでよりも柔軟で取得しやすい休業として設けられました。
労使協定を締結している場合に限り、労働者が合意した範囲で休業中に就業することが可能です。
引用:厚生労働省
育児休業(育休)と出生時育児休業(産後パパ育休)の違い

1番の違いは一定の条件のもとで休業中でも働ける点です。
1週間だけ、2週間だけなど短期間でも取りやすいので育休より取得難易度が低い印象がしました!
復職のしにくさやキャリアアップの点などで育休はハードル高い。でも産後のママのサポートや子育てをしたい。そんなパパにとって良い制度だと思います。
産後パパ育休の取得要件
・休業開始日前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある(ない場合は就業してい る時間数が80時間以上の)完全月が12か月以上あること。
・休業期間中の就業日数が、最大10日(10日を超える場合は就業している時間数が 80時間)以下であること。
上記に当てはまる場合
休業前の賃金の67%が支給されます。
育児休業中の給付金と社会保険料の免除
給付金の支給条件
・雇用保険に加入し、保険料を支払っている
・育児休業後、退職予定がない
・育休中の就業日数が各1か月に10日以下
・育休中に休業開始前の1か月の賃金の8割以上が支払われていない
・育休前の2年間で11日以上働いた月が12カ月以上
社会保険料の免除
健康保険・厚生年金保険の保険料は、被保険者が育児休業の期間中に、事業主が年金事務所に申し出ることにより被保険者・事業主の両方の負担が免除されます。
その要件は
・その月の末日が育児休業中である場合育児休業等の期間中または育児休業等終了後の終了日から起算して1か月以内の期間中に行わなければなりません。
・その月の末日に育児休業中でなくとも、同一月内で14日以上の場合に保険料免除
・賞与に係る保険料については、連続して1か月を超える育児休業を取得した場合に限り保険料を免除
引用:J-Net21「改正育児・介護休業法(第3回)-産後パパ育休とはどんなもの-」
産後パパ育休のメリット

役所への手続き系がスムーズ
出生届や児童手当の申請などママが入院中にサクッといけるとスムーズです。平日しか空いていないことも多いし仕事しながら、子育てしながらだとすごくハード。
ワンオペ回避
ただでさえ産後すぐのママは体がボロボロ。育児にプラスして家のことなんて出来ません。ここは元気なパパの出番です!
突発的なトラブルが起きたとき夫婦で対処できる
初めての子育ては不安だらけ。ちょっとした変化でも気になるものです。もしも赤ちゃんが急にぐったりしたら?熱や嘔吐、下痢が止まらなかったら?一人よりも二人で対処したいですよね。
夜中の対応を手分けできる
完母じゃなければ頻回授乳に2人で対応できるので貴重な睡眠時間を確保することができます。基本気が張っていて熟睡なんてできないですが、横になって目を瞑るだけでも多少回復できるんです。
母乳も安定しないので、母乳あげて→足りないからミルク作って→戻ってミルクあげて→片付けしてたら次の授乳時間が近づいてきて休めなかった‥。なんてこともあるので協力したいですね。
一人じゃないというだけで精神面が安定する
全部一人で抱えるのはしんどすぎます。誰かがそばにいてくれるだけで心強いです。
夫婦の絆が深まる
旦那さんは私にとって初めての冒険に挑む戦友です。育児の大変さを共有できたのでこの経験をいつか二人で笑い合いたい!(今はそんな余裕なし!)
可愛い我が子と一緒にいられる!!!!!
はい、これが最強最大の大大大メリットです!
産後パパ育休のデメリット
支出は増えるのに収入が減る
家族は増えたのに夫婦共々、産前の給与の67%しかもらえません。ボーナスも減ります。うちはこのタイミングで引っ越しをして家のローンが始まったので支出爆あがり。
会社によっては出世に影響が出る
男性が育休取りたいって言ったらあんまりいい顔されないですよね。職場に迷惑をかけてしまうことへの罪悪感も相まって感情は複雑でしょう。
さらに出世に影響出るなんて言われたら将来と天秤にかけて泣く泣く諦めたなんて人も多いでしょう。
家事育児に協力的ではない旦那の場合イライラする
まだいるんですかね、こんな旦那さん。なんのために休み取ったんだって話ですよ。
出産が早まった場合でも育休は早められない
これは盲点でした。
事前申告制だからずらせないのは仕方ないんですかね‥。
メリットは数知れずですが それを上回るほどのデメリットの強さ!!!特に収入や出世の面は今後も続いていく子育てを考えると難しい問題ですよね。
産後パパ育休とってみた

わが家は計画無痛分娩だったので予定日から2週間、そして引っ越し予定だったのでそのタイミングで2週間、合計4週間を会社に申告しました。
計画無痛分娩とは
出産日をあらかじめ設定し、分娩時の痛みを麻酔等によって緩和する出産スタイルのこと
ただ思わぬことに予定日の5日前、最後の妊婦健診で「子宮口が開いてるからこのまま産みましょう!」と出産日がかなり前倒しになりました。
お腹痛いなーとは思ってましたがまさか陣痛が始まっていたとは!
計画無痛分娩の時点で通常の予定日より前倒してたので、予想外の9日早い出産でした(心の準備まだですよ〜)

2週間前までの申告が必要だったので、出産が早まったからといってパパ育休を早めることは出来ません。会社のご厚意で有給をもらい、育休は産後5日目からスタートとなりました。
旦那の意見
住民票の兼ね合いで2回役所に行くことになったので平日仕事の旦那さんだったら大変だろうなと思いました。(手続き系は住んでる市町村にもよると思いますが)
コロナ禍で面会はあまりできませんでしたが、何かあったらすぐ駆けつけられる環境を作れたのも良かったです。仕事柄、夜勤があるので育休をとってなかったらおそらく夫婦共々不安な毎日を過ごしていたと思います。
そして何より新生児の時期は短いのでゆっくり家族で過ごせたのが良かったです。第一子でも大変なので第二子、三子と迎える家庭は活用した方がいいと思いました。
嫁の意見
退院後に意外と「あれない、これない」となったので買い物にすぐ行けたのも良かったです。そして何より初めての子育てで、この子を死なせちゃいけない!と常に気を張っていたので一緒にいてくれるだけで精神的にもかなり心強かったです。
実質手取りの10割給付金がもらえる?
現行の制度だと出生時育児休業給付金の支給水準は、休業開始時の賃金の67%です。
計算式
休業開始時賃金日額 × 育休した日数 × 67%
例えば
賃金日額1万円×28日間育休をとった場合、
支給額は187,600円になります。
ですがここで良いニュースが!
2023年3月の日テレNEWSの記事です。
「男女で育休取得」なら給付率“手取り10割“に引き上げ 岸田首相が記者会見で表明 https://news.yahoo.co.jp/articles/6acbf52aa31b4fe2661b645b386649d09f6545c6
これが叶えばお金の心配はグッと減りますよね。
今後の動向に期待です!
まとめ

わが家は産後パパ育休とって大正解でした!
ただR3の育休取得率は
女性の85.1%に対して、男性は14.0%。
本人は取りたくても仕事や収入、出世の面で見送る人が多いのではないでしょうか。
ですが出産のママの体へのダメージは交通事故レベルとも言われています。
会陰切開の傷は痛いし、初めての授乳でトラブルはつきものだし、頻回授乳で寝不足だし‥
そんな中パパが一緒に育児をしてくれることがどれほど心強いか。
そして何より我が子がかわいい。 もしも一人だったら、ずっと泣いてる我が子を見てかわいいと思えなかったかも知れない。本気でそう思います。
もはや父親が仕事、母親が家事育児なんて時代じゃないし
これからもっと男性の育休取得率が上がるといいなと思います!
育休中、収入が減って辛いという方、手当をもらいながらできる副業があるんです!
私が実際にやっているものも紹介していますので、興味のある方はこちらの記事をぜひ読んでください!
