お猿のお面を被った英語系YouTuber「イングリッシュおさる」をご存知でしょうか?
イングリッシュおさる 28歳
【元手取り18万円英語教師・国産バイリンガル】英語学習開始6ヶ月でTOEIC900・3ヶ月英会話習得・2ヶ月英検1級を取得。
https://www.youtube.com/@englishosaru
実はこの方、英語系のYouTuberだけでなくマーケターとしても活躍しており、起業開始2年以内にたったひとりで累計11億円以上も売り上げているんです。
11億円のうち約95%が利益だって言うんだからすごいですよね。
大前提としてイングリッシュおさるさんはYouTubeを集客の手段として使っています。視聴回数を増やしてその広告でマネタイズしている訳ではありません。
英語学習に関する動画を上げることで「英語を学びたい」という人を集客し、その人たちに販促をしていくんですね。
集客のためにはまず動画を見てもらう必要があります。
そのための第一歩が視聴者の興味を惹くクリック率の高いサムネイルを作ることです。
ではどうすればそんな魔法のようなサムネイルが作れるのか?
今日はイングリッシュおさるさんの全動画のサムネイル84個を徹底分析して見えてきた、ある共通点について解説していきます!
英語系チャンネルは大きく4つに分類される!
英語系チャンネルを大きく下記のように分類してみました。
エンタメ×英会話
①バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika
登録者数157万人
②Kevin’s English Room
登録者数208万人
③タロサックの海外生活ダイアリー
登録者数82万人
④StudyInネイティブ英会話
登録者数96万人
ハウツー×英会話
⑤ニック式英会話
登録者数52万人
⑥Hapa 英会話
登録者数53万人
ハウツー×資格試験
⑦英語コーチ-イングリッシュおさる
登録者数39.2万人
⑧Atsueigo
登録者数56万人
⑨大人のための武田塾English
登録者数3万人
※ハウツーとは
How toのことで、何かのやり方やコツを教えること。
エンタメ×英会話
ターゲット:英語を楽しく学びたい方や海外の文化を知りたい方
- 海外の食や文化について発信
- 旅行や海外商品の紹介など日本人が知らないことを教えてくれる
- 英語を学ぶというより英語を楽しむ感覚が強い
ハウツー×英会話
ターゲット:自宅で英会話のレッスンを受けたい方や英語学習初心者
- 英会話スクールのレッスン動画のようなイメージ
- 話せるようになるのを目的として会話で使えるフレーズが多め
- 発信者はネイティブが多く日本人が間違いやすいポイントなどのコンテンツが人気
エンタメ×資格試験
エンタメ×勉強・試験について発信して伸びているチャンネルはありませんでした‥。
英語ジャンルでは無いですが、イメージとしては学校へ行こう!のB-RAPハイスクールに出ていたCo.慶応のようなイメージでしょうか。(例えが昔すぎますね笑)
動画を作るのが難しいor需要がないのかもしれません。
「エンタメ×英会話」ジャンルの中でいくつか資格試験(文法の解説)についての発信はありました!
ハウツー×資格試験(イングリッシュおさるさんはここ!)
ターゲット:資格試験にチャレンジする英語学習初心者〜中級者
- 試験対策などをメインに解説
- 文法や単語、リスニングなど学生時代の勉強の延長
- 学習の熱量が高い人が多い
分類ごとのサムネイルの違い
【エンタメ×英会話】写真メインのデザイン重視!
写真のインパクトが強いサムネイルが多いです。
文字は「アメリカ」や「英語」など一目で英語チャンネルだとわかるようにしています!
ターゲット:英語を楽しく学びたい方や海外の文化を知りたい方
悩み:勉強よりの動画は苦手。
視聴者数→
英語学習意欲→
【ハウツー×英会話】とにかくわかりやすく!
多くの日本人が英語を学ぶ上で一度はつまずくポイントをサムネイルにしています。
「そうそう、これわかんなかったんだよね!」「そう言えばそれ知りたかったな」など潜在的な悩みにアプローチしているサムネが多いです。
ターゲット:自宅で英会話のレッスンを受けたい方や英語学習初心者
悩み:話せるようになりたいけど挫折しがち。文法の勉強などは苦手。
視聴者数→
英語学習意欲→
【エンタメ×資格試験】需要なし?
ターゲット層:楽しんで資格試験について学びたい
悩み:勉強は苦手だけど資格は取らなきゃいけない
視聴者数→?
英語学習意欲→
【ハウツー×資格試験】文字メインで欲求を刺激!
写真を見てクリックするのではなく文字を読んでクリックするのでエンタメ系のチャンネルよりもライティング技術が必要になります。
ターゲット層:資格試験にチャレンジする英語学習初心者〜中級者
悩み:モチベーションが続かない・勉強のやり方がわからない・短期間で成果を出したい
視聴者数→
英語学習意欲→
比べてみるとターゲットや悩みが変われば同じ英語チャンネルでもサムネが全然違うことがわかりますね!
同じ分類の動画のサムネはターゲットや悩みが近いこともあり、パターンが似ていました。
【イングリッシュおさる】サムネテクニック4選
よく使われているワードは何かカウントし、なぜ使われているのかを分析してみました。
①【時間を使いたくない】欲求を刺激
サムネに使われているワードの中で1番多かったのが、短時間で出来るという表現です。
全84動画のうち23回も使われていました!
約30%近くになります。
例:一撃で/最速で/一瞬で/一冊で/○ヶ月で/たった○分で/今すぐできる
この表現はターゲットとする視聴者の悩みに的確にアプローチしていますよね。
・社会人で時間が無い
・限られた時間の中で学習したい
・なかなか学習を継続できない など
②【努力をしたくない】欲求を刺激
人は常にラクして何かを手に入れたいと思っています。
なので「この動画一本見れば完璧!」と思わせる網羅的なものが好まれます。
全84動画のうち20動画がこのパターンでした。
特に学習意欲が高い「ハウツー×資格試験」との相性がいいのがこれ!
本屋で資格試験の参考書を見ると「これ1冊でOK」と書かれた本が多いことからもわかりますね。
例:完全ロードマップ/完全攻略/○選
・1本の動画で全部理解したい
・自分じゃ出来ないから人がまとめたものが欲しい など
③常識を覆し興味を惹く「〇〇したければ〇〇するな」
自分の中の常識を破られると人は「どういうこと?」と気になります。
全84動画のうち4回使用されています。
4回って少なく感じるかもしれませんが、実は少なくありません。
現在使われているのは「発音・スピーキング・リスニング・リーディング」の動画ですが、この手の表現は1技能につき1動画しか作れないからです。
例:発音を伸ばしたいなら発音は鍛えるな 等
④損失回避の法則
人は「得したい」より「損したくない」気持ちの方が強いです。
おさるさんのサムネにも損失回避の表現が10回以上出てきます。
例
99%の人が知らない
これ知らなきゃ無能
実はサムネの文字数は4-38文字でバラバラ
イングリッシュおさるチャンネル84動画のサムネイルの文字数を数えてみました!
・1番短い→4文字
・1番長い→38文字
・1番動画本数が多い→文字数17/14動画
・再生回数が1番多い動画→8文字
イングリッシュおさるさんのサムネには「!(びっくりマーク)」が入るので文字数でいうとマイナス1-2文字になります。
【再生回数上位20位の文字数一覧】
ひとつの文は短く10文字以内!
おさるさんのサムネの構成は
「感情に訴える言葉」+「動画の内容」のように
10文字程の文を2つ併せることが多いです!
例
一撃で覚えられる!(9文字)+前置詞44選!(6文字)
完全イメージ化!(8文字)+英文法完全攻略(7文字)
英語学習始め方(7文字)+3ヶ月で達成できる(9文字)
デザイン面では「動画の内容」の文字を大きく
「感情に訴える言葉」の文字を小さく配置しています。
ビジネス系チャンネルのサムネの傾向
サムネイルは小さく表示されるので、シンプルで見やすいのが定石でしたが、最近のビジネスチャンネルでは文字数(情報量)を多くするチャンネルも増えてきました。
【PIVOT公式チャンネル】
経営、テクノロジー、マネー、キャリア、ビジネススキルなどをテーマにしたチャンネル
【YouTubeマーケターおさる】
おさるさんがコンサルした受講生との対談チャンネル
2つのチャンネルの共通点
①30分前後の長尺動画が多い
②学習意欲が高い人向けのコンテンツ内容
1番届けたい情報を10文字程度で目立たせて、興味を持った方に細かい文字を見てもらうという意図でしょう。
文字数を多くすると視認性が悪くなるので文字の配置や大きさなどデザインスキルも必要になります。
デザインはインパクト重視
サムネイルの約8割が文字
エンタメ系のチャンネルではサムネイル用の写真を別で用意することが多いですよね。
おさるさんの場合は企画に併せて数パターンの写真を使いまわしています。
写真が2割でもおさるのお面だけでもインパクト絶大なので存在感抜群でぱっと見すぐに「イングリッシュおさるさんの動画だ!」と気づけますよね。
そのおかげもあり、8割を文字にして情報を正しく伝えることができるんです。
背景と文字のコントラストで読みやすく
サムネイルは元々「thumbnail (親指の爪)」という意味の英単語で、親指の爪ほどに小さく縮小表示された画像を指します。
なのでパッと見てわかりやすいというのが基本です。
おさるさんのサムネを見てみると
暗い背景×明るい色の文字のサムネイルが多いです。
一際目立つ金色に光る文字はおさるさんの代名詞といってもいいのではないでしょうか!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実はこのブログのタイトルはおさるさんのサムネのテクニックを使っています。
文字だけでもついクリックしてしまいますよね?
おさるさんのテクニックを真似して最強のサムネを作りましょう!
①イングリッシュおさるさんはYouTubeを広告収入のためではなく、自社商品を販売するための集客手段として活用している
②学習意欲の高い人を集めるためのコンテンツやサムネを作る
③クリックされるサムネテクニックは4つ
・時間を使いたくない欲求を刺激
・努力をしたくない欲求を刺激
・常識を覆し興味を惹く「〇〇したければ〇〇するな」
・損失回避の法則
④サムネのデザインはインパクト重視
他にもビジネス系のショート動画についても解説しています!
・企業アカウントにおすすめショート動画は「質問来てた」岡野タケシ弁護士【徹底分析】
・おじさん×TikTokでバズった理由を徹底分析!採用難も克服した大京警備保障とは?
・ショート動画伸びない人必見!人気ネタ10選【2023年版】