こんにちは、Mママです!
「
「女性=プリンセス」という考えを軸に、女性の購買心理の傾向を解き明かした本です。
女性向けのマーケティングをしているけど、結果が出ない方はマーケティングの理論やロジックに振り回されている可能性があります。
実は世の中にある理論のほとんどは男性向けのものだと言うことをご存知ですか?
正直私は「プリンセスマーケティング」という題名を見たとき一瞬「えっ」と抵抗感がありました。
プリンセスとは真逆のところを生きてきたので、この本の内容は私には絶対に当てはまらないだろうなと思っていたからです。
しかし読み進めていたら「これ私のことだー!」「こっちは夫のこと言ってるみたい!」など当てはまることの多いこと多いこと。笑
あれよあれよと1日で読破してしまいました。
なぜこんなに引き込まれたのか、それは数あるライティング本とは真逆のことが書かれているからです。
一般的なマーケティング本 | プリンセスマーケティング |
不安を煽ると良い | 不安を煽っては売れない |
こんな悩みはありませんか?と共感すると良い | こんな悩みありませんか?を嫌う |
モテたいという欲求を刺激しろ | 私らしさを大事にしよう |
ここに書いたのは一例ですがこのような今までの常識を覆す内容がどんどん出てくるのが本書です。
この本は男女の考え方や行動心理の違いから「感情の動くスイッチ」がどこにあるのか、どういうアプローチをすれば購入に繋がるのかということを論理的に解説しているビジネス書になります。
世の中にライティングやマーケティングについての本は数多くありますが「女性に売る」ことに特化したものはほとんどありません。
とても貴重な一冊です。
・男女の購買意欲の違いを知りたい方
・女性向けの商材を扱っている方
・数あるライティング本を読んでも結果が出ていない方
プリンセスマーケティングとは
著者谷本理恵子さんによる「女性=プリンセス」という考えを軸に、女性の購買心理について紐解いたマーケティング論のこと。
プリンセスマーケティングと聞くとなんだか抽象的なイメージをされる方もいると思いますが、この本は違います!
著者が長年ネット通販業者のトップとして活躍した経験と、女性に対しての膨大な数のインタビューから知り得た情報から、
女性が感じている「この広告嫌い」とか「このメッセージ良いよね」などの感覚的な部分が言語化された実践的な内容になっているんです。
この本では多くの女性に見られる買い物心理や行動を、「プリンセス・ストーリー」と7つの原則になぞらえて解説し、さらには男性との違いも比較しているので男女の違いを理解するという意味でもとても勉強になりました。
「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則
① 女性と男性では、求めている「ストーリー」が違う
② 女性と男性では、登場人物の「設定」が違う
③ 女性と男性では、主人公の「モチベーション」が違う
④ 女性と男性では、意思決定の「中身」が違う
⑤ 女性と男性では、何を「信じる」かが違う
⑥ 女性と男性では、「関係性」の築き方が違う
⑦ 女性と男性では、「未来」の見せ方が違う
著者の谷本理恵子さんってどんな人?
noteに自己紹介[谷本理恵子って、こんな人]が載っていたので読んでみました。
関西大学法学部卒業
→結婚と同時に大学院へ進学
→大学院卒業後、専業主婦へ
→男の子を授かり子育て
→息子が1歳のときに離婚「30歳過ぎ、子持ち、職歴なし」状態に
→通販運営会社に就職
→副業でセールスコピーライターとして活躍
→独立し女性マーケティングの人に
谷本さんはnoteの中でこんな思いを語っていました。
「女性ターゲットに特有のマーケティングの方法がある」
「女性でなければ、絶対にわからない感覚がある」
「女性モノのマーケティングは女性がやる方がうまくいく」
という常識がもっと広まっていくことによって、ビジネスでも社会でも、もっと自然に「女性の力」が必要とされるようになると信じていますし、
女性たちにも、すでにもっている豊富な才能や経験を、積極的に社会還元するために「必要な知識と技術」を、しっかり身につけて欲しいと願っているわけです。
谷本理恵子さんの他の著書はこちら
『ネットで「女性」に売る』
『女性に「即決」される文章の作り方』
『プリンセス・マーケティング』
名だたるマーケターがお勧めする本
冒頭にも書いたように私だったら絶対に手に取っていないであろうこの本をなぜ読もうと思ったのかというと通っているWebマーケティングスクールの課題図書だったからです。
お勧めしてくれたWebマーケティングスクールの青木創士さんの実績はこちら。
【たまにはイキる】5000フォロワー超えたので、改めて自己紹介代わりに実績紹介させてください。
最近フォローしてくださった方も増えたので!
※たまには、イキらせてください。笑
※普段、頑張ってイキってる人達より、遥かに実績強くて申し訳ない… 🥺【実績紹介】…
— あおんぼ@総合WEBマーケプロデューサー (@aonboaonbo) June 28, 2023
また、現役マーケター兼北の達人コーポレーション社長の木下勝寿さんも社員の課題図書だと言っていました。
プリンセスマーケティングは名著ですね。
当社の必須課題書籍です https://t.co/mLOqVLzexk— 木下勝寿🔥東証プライム社長兼現役マーケッター (@kinoppirx78) April 6, 2022
マーケティングを学ぶ人は絶対に読むべき本でしょう!
どんなことが書かれているの?
男性には理解できない「プリンセス思考」
この本のテーマである男女の違いに関して一例を挙げると、女性と男性では「現状認識」が逆になっているということです。
シンデレラを例に説明してみましょう。
女性の場合、目の前の現実を直視せず「本来の自分はもっと素敵なはずなのに」と思い、誰かが救い出してくれることを望みます。
一方で男性は、現実を正しく認識しお城に行くためにはどうすればいいか解決策を探ります。
このように現状認識が異なるとアプローチの仕方も必然的に変わってきますよね。
男性 | 女性 | |
求めるもの | 客観的評価 | 自己充足 |
響く言葉 | モテる・昇進・見返す | 私らしい・自信が持てる |
アプローチ方法 | 悩みを自覚させそれを解決する方法を提供 | 本来の自分に戻った時に得られる感情を提供 |
母親は「子どものために買う」という考えは間違い
個人的に興味深かったのがこの章です。
先ほど女性は本来の自分に戻るために購買をするとお話ししましたが、女性が子どものために買う商品やサービスに関してはどのように考えるべきでしょうか?
結論、母親の感情の方が大切です。
例えば二人の異なる価値観を持つ母親が子どもの習い事に関して悩んでいたとしましょう。
このように違った意思決定になるのは当たり前ですよね。
この場合「子ども自身が考える幸せ」ではなく「母親が考える子どもにとっての幸せは何か」を考えてアプローチしなくてはいけません。
意外に思われるかもしれませんが「子どもにとってこんなに素晴らしいんだ」と思わせるアプローチよりも「私って良い母親だ」と感じられる提案の方が刺さるんです。
多くの人が教育ママに走る理由も
「子どもの評価=自分の評価」と考えている人が多いからなんですね。
本書はその具体的なニーズの探り方まできちんと書かれているんです。
引用:「 」
女性の買い物の醍醐味は「運命の商品と出会うこと」
あ、これうちのことじゃん!って思ったのが
「女性と男性では意思決定の「中身」が違う」ということについて書かれている章です。
「どうせ買うなら多少高くても気分よく書いたい」と感情を優先するのが女性で、「同じものなら一円でも安く手に入れたい」と効率を重視するのが男性だと書かれていました。
うちは本当にこの通りで
と思っている私に対し
と声をかける夫。
ここまで読むと男性向けには信頼できるデータや商品の性能をアピールするのが良くて、女性向けにはストーリーが大切なことがわかるでしょう。
今回紹介したのは一部ですが、本書にはまだまだ女性の購買意欲を刺激する方法が男性の場合と比較しながら紹介されています。
例えば
・女性は結果を保証するよりも自身のなさを払拭してあげる
・男性は自分で選びたい、女性はおすすめされたい
・男性は正確な情報を、女性はわかりやすい情報を信頼する
・売り込まなくても自然と売れる方法 などなど
このようなことが知りたい方はお勧めです!
実際に読んだ方の口コミ評価
では他の方の口コミも見てみましょう。
4.2
・⭐️5つの良いレビュー
・⭐️2つ以下の悪いレビュー
このような口コミがありました!
この本を読むときの注意点
今はジェンダーレスやダイバーシティの考え方が広がり「男性だから・女性だから」と型にはめて考えることはナンセンスなのかもしれません。
筆者もその点に関しては理解していますが、
・説明の性質上型にはめた表現をせざるを得ないとのこと。
・全ての人に当てはまるわけではなく、誰もが両方の要素を持っているということ。
・最終的には目の前のお客様をよく知ること
が大事だと述べております。
恋愛ひとつ取ってみても、男心女心と言われるようにコミュニケーションに明確な違いはあるのも確かですよね。
もちろん大前提として誰もが両方の要素を持っていることは忘れずに
「女性ターゲットに特有のマーケティングの方法がある」
「女性でなければ、絶対にわからない感覚がある」
という事実を受け止め読み進めると1段階も2段階も人間理解が深まります。
まとめ:読み終える頃には女性へのアプローチ方法が180度変わる!
いかがでしたか?
この本を読めば女性向けの商品の売り方やアプローチ方法、購買意欲を刺激するにはどうすればいいか、などなど理解することができます。
これを読まずして女性向けにマーケティングをしても正直時間のムダになるでしょう。
私は読了後、セールスライティングやマーケティングの本を読んで「私は違うけどそんなものなのかな‥」とモヤモヤしていた部分が言語化されていたのでその正体を知れてとてもスッキリしました。
例えば「モテたい」という欲求を刺激すると購買に繋がると聞いたときは「それって本当なの?」って思っていたけど、
「モテたい」は男性的な要素が強くて、女性は他者評価よりも自己充足を求めると知れたのは目から鱗でした。
逆に化粧品を選ぶときに男性は成分や研究データのような客観的な情報で選び、女性は主観的な感覚を重視する、とありましたが
ここに関しては私は男性的な要素が強いんだなー。とどちらの要素も持っていることに気がつけました。
やはりこの「男女の考え方や行動心理の違い」を知っているのと知らないのとでは、マーケティングにおいて天と地ほどの差が出てくるなーと。
ここを知らずにいると、全然刺さらないキーワードをただ闇雲に投げつけるだけの自分勝手なセールスになってしまうと感じだ1冊でした。
現在、単行本(紙)は絶版になっており、手に入りにくくなっています。
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