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動画編集

おじさん×TikTokでバズった理由を徹底分析!採用難も克服した大京警備保障とは?

この記事で解決する悩み

・企業アカウントでどんな発信をすればいいかわからない
・SNSで採用に力を入れていきたい
・大京警備保障がなぜ伸びたのか気になる

大京警備保障って聞いたことありますか?

聞いたことが無い方でもこの動画は見たことあるかもしれません!

社長に冷えピタを投げつけるこの動画、世界中で大バズりしているんです!

ほぼ、おじさんしか出てこないこのアカウントですが

・TikTokフォロワー数 300万人
・YouTubeフォロワー数 159万人

と大大大人気!

このアカウントのすごいところが、
無名の中小企業なのにTikTokで自社の採用までしていること。

今日はそんな大京警備保障がバズった理由を徹底分析していきます!

大京警備保障株式会社ってどんな会社?

大京警備保障株式会社とは

昭和42年設立の老舗企業で交通誘導や巡回業務を主軸とした警備会社のこと。

なんとこの交通誘導警備員の採用は有効求人倍率約34倍!
つまり1人に対して34社が募集をかけるほど人員不足なんです‥。

参考:警備業界における有効求人倍率と採用

このように採用難易度が超高い業界なので
大京警備保障も例に漏れず採用(特に若い人の獲得)が課題でしたが、今では各種SNSからの多数の応募がくる状況になりました。

TikTok国内企業総フォロワー数2位!

ちなみにほぼ無名にも関わらず2023年7月度のTikTok国内企業総フォロワー数ランキングでポケモンに次いで2位という実績!!

引用:【2023年7月版】TikTokフォロワー数ランキング!個人/企業別に紹介

Mママ
Mママ
あの国民的キャラクターのいるサンリオよりも多いんだね!

大京警備保障がTikTokを始めた理由

2020年に TikTokをスタートさせた大京警備保障ですが目的は若手の採用を増やすためだったそうです。

先ほど記載した通り警備業界は成り手が少なく採用がとにかく難しい。

そんな中で社長が考えたのは

「警備員になりたい」という人は少ないので「会社が良くて、そこの仕事がたまたま警備員だった」という状況を作り出す

ということでした。

なぜ他のSNSではなくTikTokだったかと言うと、他業種で同じような課題を抱えているTikTokを社長が発見し自社でも同じ取り組みをしようと思ったから。

ではなぜこんなにうまくいったのか?
3つの基準をもとに分析していきますね。

【分析の3つの基準】
・動画の構成や編集の視点
・企画やネタについての視点
・アカウント(演者)についての視点

【構成・編集】の特徴を分析してみた

まず動画の構成や編集のポイントから分析してみました!

①最初の1秒のインパクトが絶大!

特に「社長に冷えピタシリーズ」の最初の1秒がインパクト大です!

「なんだこれ?」
「これからどうなるのかな?」
と期待させてくれますよね!

世界的にも有名な「鬼滅の刃」や「SPY×FAMILY」などのキャラクターを使っているのも上手いなと思います。

②アニソンやK-POPの曲を使用

TikTokで最も重要な要素と言われているのは音楽です!

海外にも広く人気のあるアニソンや、おじさんとは縁遠い意外性のあるK-POPの曲を使うことで若者にウケ、バズりに繋がりました。

③撮影から編集まで自分たちで行っている

アカウント開設当初は社長が撮影から編集までスマホアプリで行っていたそうです。

Mママ
Mママ
驚きですよね!

今は制作チームを編成し TikTokに使う1日の作業時間はなんと1時間程度!

・Premiere Proを導入し編集
・Photoshopでテロップ作ってテンプレート化

することで時短化させ、本業務に支障をきたさないよう分担して作業にあたっているとのことです。

更新頻度や動画のクオリティを見ても相当な努力がうかがえますね。

【企画・ネタ】の特徴を分析してみた

①外国人にもアプローチできる企画

なんと大京警備保障の人気動画の上位を独占しているのがこの冷えピタチャレンジです!

TikTok開設当初からフォロワー数は順調に増えていましたが、爆発的にバズったのはこの動画がきっかけでした!

1番人気のTikTok動画再生回数はな、なんと!!!
5300万回!!!!

忘れないで頂きたいのですが、これは無名の中小企業の実績です。

海外層にもウケたのは人気コンテンツを英語に翻訳したり、海外からのコメントに返信する動画を作ったことがあげられます。

海外の視聴者へもアプローチ
→視聴回数が増える
→おすすめフィードに乗る
→さらに多くの人にリーチする
という好循環が生まれたんですね!

Mママ
Mママ
凄すぎますね‥

②部下→社長へイタズラするありえないシチュエーション

この部下→上司というシチュエーションだけで
どうなるんだろうと最後まで見たくなりませんか?

社長系の動画って「良いことを言う」とか「ためになる話をする」みたいなアカウントが多いですよね。

社長の櫻井さんは部下にイタズラされる社長というというポジションを取ることで逆張りをして差別化を図ったんです!

目的が若手の採用を増やすということで
会社の雰囲気や風通しの良さも伝わってきてブランディングが成功しているなと感じます!

③即トレンドに乗っかる

過去動画や最近の動画を見ても、おすすめで流行っているものに全力で乗っかっています!

・お前今日なにしたんだよ

・絶対に水を吐いてはいけない変顔アプリ

それもそのはず、社長曰くハッシュタグのトレンドを見て上位に入っているものはなるべく取り入れているとのこと。

「炎のアイコンがあるハッシュタグを入れるとおすすめにのる確率があがる実感がある」と分析されておりました。

TikTokユーザーの「気に入った1つのフォーマットの別動画も見たくなる」という習性を理解しトレンドチェックは欠かさずにしているそうです。

Mママ
Mママ
若者並みにトレンドに乗っかるの早いです!

④宣伝感ゼロ

ここができていな企業アカウントが多いように思います。

Z世代の子たちは小さな頃からネット広告やPRを見る機会が多く、宣伝に対してとても敏感です。

もし大京警備保障のアカウントが求人募集を呼びかける動画ばかりあげていたらここまで人気になることはあり得なかったでしょう。

動画を見てわかる通り社長含め社員全員が全力でふざけていて、「何かを売ろう!採用募集中!」みたいな営業感がありません。

自社PR動画もいくつかありますが、あくまでサブ的な使われ方をしています。

Mママ
Mママ
最初は社長がふざけて動画に出ることで信用を失うのではないかと葛藤があったそうです‥

しかしコメント欄を見ると「社長をもっと見たい!」と好意的な意見が多かったのでこのスタイルを確立していったとのことでした。

【アカウント】の特徴を分析してみた

おじさんだらけのこのアカウントがここまで人気になった要因はなんだと思いますか?

①人気の出演者(社員)をつくる

大京警備保障は会社ではなく社員一人一人にフィーチャーしています!

1番最初に人気になったのはスイーツを食べる動画を中心に話題になった部長です。
(すでに退職されており、動画も削除されておりますがとても愛されるキャラクターでした)

最近の動画では主に社長と新部長(以前は課長)、
たまにモーリーや教育長などが出てきて動画を盛り上げていますね。

会社にフォーカスするとどうしてもコンプライアンスや炎上などリスクを伴いますが、社員をインフルエンサー化させることでそれを緩和させています。

②若者の間で流行っていることをおじさんがやるギャップ

おじさんが若者文化を体現するために話題のスイーツを食べる姿や、ダンスを踊る姿が評判になり人気が出ました。

TikTokユーザーは「気に入った1つのフォーマットの別動画も見たくなる」習性があるとお話ししましたが

若い人たちの動画の中で急におじさんが出てきたら手が止まりませんか?

若者の中に入るなんて‥と思うのではなく
それを武器にして差別化を図るのは素晴らしい戦略ですね。

TikTokがバズって得た会社のメリット4つ

①警備会社なのに応募者の7-8割が若者!

なんと大京警備保障の社員さんは平均年齢が50代です。

TikTokを始める前は求人をかけても応募者の70〜80%の方が50〜60代だったのが逆転して、70〜80%の方が20〜30代になったとのこと。

応募してくれた方は「TikTokを見ておもしろそうな会社だなと思って求人サイトで検索して応募しました」とインタビュー記事でおっしゃっていました!

ふざけたことができる=風通しがいい会社というイメージを持たせることができ、若者の応募に繋がりました。

普通に生活していたら知り得ないB to Bの業界でもSNSでの採用は可能なんだと希望を持たせてくれる事例ですね!

②1人あたり30万円前後の採用費がタダに!

大京警備保障株式会社が求人メディアへの採用広告費としてかけていた費用は月に130万円以上だったそうです。

警備業界はどうしてもキツイ仕事・体育会系などのイメージを持たれやすいです‥。

しかし動画を通してありのままの社員や会社の様子を投稿したことで、そのイメージも払拭されました。

結果として問い合わせは100人以上、実際の応募も50人以上に上り10人の採用に繋がったのだとか!

これまでたくさんの求人広告を出稿しても、月1人採用できるかできないかのレベルだったとのことでこの効果に驚いたそうです。

③社内外問わずコミュニケーションが活発に!

動画を始めたことでそれが一つの話題となり、社員同士のコミュニケーション量が増えたそうです。

社外からも「動画見たよ」と取引先の方からお声がけしてくださるようになり、良い関係構築につながったとのこと。

外部から注目されている企業になることで社内の人間の意欲向上を図れ、質の良い業務を届けられるようになった副次的な効果も得られました。

④警備以外の仕事も獲得!

この成功体験をもとに警備の仕事以外にも下記のような仕事が増えました。

・大手の日用品メーカーや飲食などのPR案件
・ヴィレッジヴァンガートとのコラボグッズ販売
・TikTokのコンサル業

まとめ:バズることで若手の採用に繋げていた

当時無名の中小企業だった大京警備保障株式会社。

社長の鶴の一声で始まったTikTokが大バズりし
・若手の採用
・企業の認知拡大
・業務拡大
とあらゆる成果を残してきました!

一見ただのエンタメに見える動画ですが、分析すると全て戦略的に行われていたんですね!

大京警備保障のバズった理由

・トレンドに乗っかるスピードが鬼早い
・愛される社員さんのキャラクター
・おじさんがTikTokをやるというギャップ

より詳しく知りたい方は大京警備保障の櫻井社長の書籍もあります。

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